明日も仕事を頑張れる?派遣はつらい?

ひとりごと

「明日から私はいません!休みます!」

転職して1週間が経過しました。
経理事務未経験の私には難しすぎて、数日で心が折れそうになりました。

年末調整の時期と重なり、仕事量が半端ないため、前任者からの引継ぎが追いつかず、十分に業務の全体像も理解できない状態でした。

そんな時、突然、前任者が来週から長期休暇に入ることが決定しました。
私は、前任者から仕事を引き継ぐために派遣されたので、いつかこの日がくることはわかっていました。

「明日から私はいません!休みます!」

突然の宣告でした。
え???
ちょっと待って?明日?
全然、仕事、引き継げてないのに?
突然のことで動揺を隠せず、完全にフリーズしました。

「もしもし?大丈夫ですか?」

大丈夫なわけがないです。
明日から私も休んでいいですか?

怒りも通り越して呆れてしまいました。

引き継ぎも中途半端に、いきなり仕事を休んで長期休暇に入ると聞かされたのです。

この人は、会社のことや、後任者のことなんて何も考えていないのだと思いました。

最後の最後に、派遣社員に仕事を丸投げするなんて、いくらなんでも無責任です。

家庭の事情だから仕方ないのはわかりますが、大変なことは、もっと前にわかっていたのだから、マニュアルを準備するとか、上司に引き継ぎしておくとか、何か対策できたはずです。


色々なことが頭を駆け巡りましたが、目の前の仕事をなんとかしなくてはいけません。
気持ちを切り替えて前任者から最低限の仕事を引き継ぐことだけに集中しようと決めました。

「必要なことだけ、教えていただけますか?」

「仕事の棚卸ができていないんですね」

必死に、最低限のことだけを引き継いでもらったものの、不安で仕事を続けていける自信がなくなった私は、正直に、派遣会社の担当者に相談しました。

すると、すぐに担当者が上司に連絡してくれ、所長が私の話を聞いてくれました。
主に伝えた内容は以下の通りです。

・仕事の内容が複雑すぎて、自分にはできないかもしれない。
・前任者からの引継ぎがほとんどされておらず、業務の全体像が把握できない。
・引き継がれた内容を、完璧に理解できておらず、誰にも質問できない。
・私がミスしても、誰もミスに気づけない。

所長は、パニックになっている私の話も冷静に受け止めてくれました。

「前任者は、仕事の棚卸ができていないんですね」

そうです!!!! 

まさに、そのお言葉がピッタリです!!!さすが、所長。
一言で、状況を説明できる人は、すごいなあと感動しました。

「そこまで、思い詰めなくて大丈夫ですよ。引継ぎされていない仕事は、できなくて当然ですから」

「…はい。ただ、前任者しか仕事内容を理解していないので、何か問題が起きた時、私はそこまでの責任は負えないです」

正直に、ありのままを伝えました。
「責任を負えません」は、下手すれば仕事放棄。
言うのは勇気がいる言葉だけど、ありのままを伝えた方がよいと思いました。
(一人で抱え込むのは良くないです)

「派遣の方に、そこまでの重い責任を負わせてはいけないので、派遣先の部長とも相談して、しっかり対応しますね。大丈夫ですから、なんとかなりますので」

私は、本当に大丈夫なのか不安でした。前任者が「私しか知らない」と断言する仕事を、どうしたらよいのでしょうか。正直に言うと、「派遣会社に登録して働く」のはこんなにもしんどいのかと思いました。

直接雇用であれば、会社の上司に直接相談できますが、派遣社員である以上、立ち入った事はあまり言えません。ただし、本当に困ったことがあったとき、自分と派遣先の間に入って状況を確認したり改善してもらえるので、「派遣会社」に守られているとも考えられます。

「やることがなければ、ボーっとしていたらいいんじゃないですか」

何しろ、右も左もわからないことだらけです。新しい仕事を覚えるだけでも精一杯で、社員の顔と名前も一致していない状態です。わからないことがわからない、そんな状態なのです。

仕事帰りに、派遣会社に顔を出して、年末調整の書類を提出しました。事務員さんに、思わず言ってしまいました。

「明日から、前任者がいないので、本当に仕事でわからないことがあったり困っても誰にも確認できないです。引継ぎも完全ではないので、私ができることがほとんどないです」

「え?! そうなんですか?明日からですか?」
事務員さんは、驚いていました。

「でも、教えられていないことはできないですから、やらなくていいですよ」
「…まあ、そうですよね」
「できることが全然なかったら、もう、その時は、ボーっとしていたらいいんじゃないですか?」

面白くて吹き出しそうになりました。ボーっとしていたらいい…とは。
ああ、そうかも。
教わっていないことはどうしようもない。
何もできなければ、ボーっとしていればいいのか。
なんだか、肩の力が抜けた気がしました。

できることを頑張ろう、できないことは頑張らなくていい。

初めから完璧にできる人はいませんよね。
みんな誰でも初心の頃があります。
仕事も、一から教えてもらい、失敗を重ねながら勉強して成長していくんですよね。
どんなことでも失敗したり間違えたりして、ひとつずつ覚えていくから身につきます。
何歳になっても、新しい仕事を始めるときは「新人」です。

「少しは慣れましたか?」

新人の私ができることと言えば、挨拶くらいです。
朝、出勤してすれ違う時に「おはようございます」とできるだけ多くの人に挨拶します。
こちらから挨拶すると、皆さんほとんど、挨拶を返してくれます。

仕事中や休憩時間のとき、廊下ですれ違うときは、
「お疲れ様です」と挨拶します。
疲れすぎてフラフラの時は、あまり挨拶できていませんが、
なるべく自分から積極的に挨拶します。

「お疲れ様です。少しは慣れましたか?」
突然、女性の社員さんが話しかけてくれました。
びっくりしましたが、嬉しかったです。

周りの従業員の方は新人をあたたかく見守ってくれているのだと思うと、
励みになります。また明日からも頑張れそうと思います。
私も、少しずつ仕事に慣れていきたいです。


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